米国で4例目となる牛のBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)への感染が確認されたことを受け、行政院農業委員会など政府関係者による査察団が訪米し、実地検査を進めている。査察団メンバーは米当局による狂牛病の監視・検査や食肉の安全メカニズムへの理解を進めるとともに、同国の消費者連盟など民間組織との意見交換も行っている。さらに引き続き、飼料工場や牛の飼育場、解体場、化製場など全体的な生産システムの査察を進め、わが国に輸出・販売される牛肉の安全の確保に取り組む。
今回の査察団は農業委員会、衛生署、駐米代表処(駐米大使館)経済部、台湾動物科技研究所の楊平政所長らから成る7人がメンバー。
農業委員会は、今回の査察ではこのほど起こった症例に対する米農務省の処置、食肉の安全な管理方法について理解を深め、米国の消費者の反応も把握するとしている。査察団は日程を終え帰国後、現地で収集した情報をまとめて整理し、国民に向け説明を行う。