馬英九総統と呉敦義副総統は28日夜、「台湾女性企業家協会」の第3代と第4代理事長の引き継ぎ式に出席した。馬総統はあいさつの中で、台湾における新興の起業家の男女比は100対55で、日本の100対40、韓国の100対33と比較して、台湾は経済界で活躍する女性の割合が高いことがわかると指摘、経済活動において女性が重要な役割を担っていると評価した。
馬総統は、2010年の台湾における企業のうち、女性がトップを務める会社は45万4000社以上で全体の約36%に及び、女性の企業経営者は台湾の経済発展に重要な役割を果たしていると説明した。
スイスの国際経営開発研究所(IMD)の「2011年世界競争力年報」によると、台湾の総合的な競争力は世界6位。そのうち「起業家精神」は世界3位、「ベンチャーキャピタル獲得の利便性」では世界4位に評価されている。また、「2011年グローバル・アントレプレナーシップ・モニター」(GEM)の台湾研究報告でも、台湾の18歳から64歳までの人、1600万人のうち8%近くが現在、起業活動を行っている。また、向こう3年以内に起業する意向を持つ人の割合も3割に達している。
「2011年グローバル・アントレプレナーシップ・モニター」によれば、台湾の成人男性が新興の起業活動に入る割合は10.2%、女性は5.6%。現在は実現していないものの、将来的に起業を目指す人のうち、女性は48%を占めるという。