馬英九総統は7日午前、屏東県恒春で行われた、陸軍による実弾演習を視察した。馬総統はあいさつの中で、国家の安全保障は中華民国(台湾)が生き残り、発展していくためのカギであり、政府の戦略は、「台湾海峡両岸の和解の制度化」、「台湾の国際社会に対する貢献の拡大」、「国防と外交の結合」、の「三本の防衛ライン」で国の安全保障を強化し、台湾の安定と長期的な平安を確保することだと述べた。
馬総統は、古人の言には「大国であろうが、戦いを好めば滅びる。天下が平安であろうが、戦いを忘れては危うい」があるとした上で、「我々は戦いを求めないが、恐れもしない。過去4年来、政府は国防産業の自立、新世代の兵力整備と災害救助訓練の強化などで明らかな成果を挙げている」と政府の考えを説明した。
馬総統は、向こう4年間、政府は引き続き、自主開発不能な防衛性武器の海外からの調達に努めると共に、義務兵役から志願制の兵士募集への移行を着実に実行し、「堅固な防衛と効果的な抑止」という戦略構想の下、「革新的、非対称」の思想で、適切な量と高い質を有する国防戦力を築き上げると強調した。
国防部は今後、各軍種の実弾射撃訓練について、機動性と安全性を考慮した上で一般市民やメディアにも適度に公開し、国軍の平時の訓練による成果を国民に理解させる考え。