行政院衛生署はこのほど、「鮭魚返郷(Uターン)計画」と題して、海外の華僑医師に台湾の僻地や離島における医師としての勤務を呼び掛ける。対象は台湾の医師証書(医師国家試験の合格証書に相当)と一定の中国語能力を持つ、英・米・日・ニュージーランド・オーストラリアの華僑で、内科・外科・婦人科・小児科・救急科の5科の医師。僻地・離島での医師不足、特に上記5科での不足を補うのが狙い。3年間の勤務期間が満了すると、衛生署が専門医の認定証を授与する方針だ。早ければ8月にも開始するとしている。
衛生署は、対象となる5カ国の医師証書と専門医としての医師免許を持ち、この計画に参加する意欲を持つ華僑の医師について、台湾の医師証書と一定の中国語能力を持っていることを確認し、審査した上で合否を決める。合格者は衛生署が交付する臨時の専門医としての認定証を持って、僻地や離島で勤務することとなる。3年の勤務期間が満了すれば、正式な専門医としての認定証を交付するとしている。
衛生署はこの計画の実施に向け、「専門医分科および選抜規則」を改正する。この作業には立法院での立法手続きは伴わない。今月末にも詳細を発表し、異論がなければ速やかに公告、早ければ8月にも実施する。