外交部は4日、釣魚台列島に関するプレスリリースを発表、中華民国(台湾)の釣魚台列島における主権を守るための運動を行う黄錫麟氏など数人が3日夜11時34分に、漁船「全家福号」に搭乗して深澳漁港から釣魚台列島に向かったと説明した。
外交部は、「全家福号」は4日午前8時すぎに釣魚台列島から1.6カイリの海域で、日本の公務船舶と遭遇したが、行政院海岸巡防署の船舶5隻が最初から「全家福号」を護衛、さらには巡防署の特別勤務人員を「全家福号」に搭乗させて日本側の人員の乗船検査を防いだとしている。「全家福号」は9時すぎには台湾に向けて引き返し始めた。
外交部は、日本側は「全家福号」と海岸巡防署の船舶が釣魚台列島から12カイリの海域に入ったとして外交部と亜東関係協会(台湾の対日本窓口機関)に抗議したが、釣魚台列島は中華民国の領土で、わが国の船舶には当該海域に入る権利があるとして、外交部と亜東関係協会は日本側の抗議を断固拒否するとの立場を表明。そして、日本側が大局的見地から、平和と理性的な方式でこの件に対処し、争いを起こさず、両国の互恵的友好関係を共に守っていくよう期待した。