教育部はグローバル化の趨勢と少子化のもたらす影響に対応し、東南アジア諸国からの学生募集を重視、各国との人材育成提携計画に積極的に取り組んでいる。2008年からは、「エリート学生の台湾留学計画事務室」を設置し、ベトナム、インドネシア、タイなどの教育担当機関、ならびにこれらの国々の代表的な大学と、講師や優秀な学生の台湾における修士や博士課程受講について交渉。これらの努力により、2012年6月までに、1200人近いエリート学生の台湾での就学を実現した。学生の国が奨学金を提供したのは259人に上った。
同事務室は現在、台湾の教育機関と留学生との架け橋にもなっており、学生たちが台湾にやってきてからのケアやサービスも行っている。
「台湾の高等教育輸出-海外の学生募集拡大方針」は行政院の重点業務。現在、台湾で留学もしくは研修している海外籍の学生は5万6000人あまり。そのうち、学位を取得するための学生は44.6%で、主にはベトナム、マレーシア、インドネシアからの学生。中国語研修のための学生は25.8%で、日本、アメリカ、ベトナムからの学生が主。中国大陸からの短期研修生が20%を占める。