漢翔航空工業株式会社とアメリカのロッキード・マーティン社は、イギリスの「ファンボロー国際航空ショー」の行われていた11日、F-16A/B戦闘機の性能向上計画を共同で進めることを定めた覚書に署名した。両社は提携関係を築くことになり、台湾における航空機の構造改良と組み立て、部品の製造及び関連の工業で協力していけることが期待される。
漢翔によると、今回の性能向上項目の内容は過去のものと異なり、ロッキード・マーティン社がF-16を対象に行ってきた性能向上計画の中でも最大規模のもの。
漢翔は、ロッキード・マーティン社と共同で、台湾に世界レベルの「F-16メンテナンスセンター」を立ち上げ、台湾のメンテナンス能力を高められるよう希望している。
漢翔航空工業株式会社は1969年に創設され、航空機の設計、研究開発、システムインテグレーション、製造、メンテナンス、後方サポート、バージョンアップなど航空機メーカーとしての能力をすべて備えている。主な提携先は世界7カ国、国際的なメーカー19社に及ぶ。