馬英九総統は15日午前、台北市介寿公園で行われた、「101年(2012年)戒厳時期政治受難者記念追悼式」(戒厳令時代に「政治犯」とされて迫害された人たちに対する追悼式)に参加、李伸氏、張文彩氏、任顕群氏の3人の名誉回復証書を遺族に授与すると共に、心からの謝罪の意を表した。馬総統は、引き続き台湾海峡両岸関係の改善を進めて戦争を回避し、国民の生命と財産の安全を確保すると述べた。
馬総統は、政府が人権を侵害することは、団体や個人による人権侵害よりも深刻だとして、反省と補償をより徹底させる必要性を指摘。また、イギリスのことわざ、「All is fair in love and war(人は恋と戦争においては手段を選ばない)」を引用、戦争は人の生命と財産を失わせるばかりでなく、「人権に対する殺し屋」だとして、政府は堅固な防衛力を整えて国民の安全を守るが、さらに重要なのは、戦争をなんとしても避けることだと強調した。