2024/12/26

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政治

国際的商業港建設で港湾の競争力強化へ

2012/08/07
台湾は国際的な商業港の建設に注力し、競争力向上を図る。写真は高雄港のコンテナターミナル。(中央社ニュースサイトより)

行政院経済建設委員会は6日、「台湾の国際的商業港の将来の発展と建設計画案(2012年~2016年)」を承認した。必要経費は合計で約659億7500万台湾元(約1724億7000万日本円)。そのうち新たな建設計画に必要なのは約152億9800万台湾元(約399億8700万日本円)で全体の23.2%を占める。継続的な計画に必要なのは約506億7800万元(約1324億7000万日本円)で76.8%。

建設計画の主な内容は、
①基隆港:西岸の自営コンテナターミナル建設、並びに東岸の交通機関と結びついた観光商業エリア開発などの計画の推進。
②台北港:南側埠頭エリアの連絡道路建設、ばら物集積センターでの自動認識ゲートシステムの構築、淡水河河口の浚渫など。
③台中港:ばら物埠頭3ヶ所と貨客埠頭1ヶ所、及び公共倉庫など運営施設の新設計画推進。
④高雄港:インターナショナル・コンテナターミナル(ICT)第2期および南星土地開発などの計画の継続。連絡高架道路建設と、第115~117号埠頭の改良による港湾エリアの範囲拡大、ならびに運営施設の強化。インターナショナル・コンテナターミナルの船舶の航行の安全性を高めるための北側遮蔽施設の計画。自由港範囲を広げるための第4および第2コンテナセンターの後背地の拡大。中島、前鎮の2ヶ所の商業港湾エリア、そして南星計画エリアの公共倉庫建設。
⑤花蓮港、安平港、蘇澳などの港:防波堤、航海路、港湾エリアの道路などインフラストラクチャーのメンテナンス工事継続。安平港では多機能埠頭を1ヶ所建設。

台湾港務株式会社は、この5ヵ年計画には埠頭施設の改善以外に、国際的な客船業務への投資も含まれており、基隆と高雄に客船専門エリアを設けてそれぞれの地方に繁栄をもたらすとしている。また、2016年には高雄港に国際客船センターを完成させ、中国大陸や外国からの観光客を引き付ける。国際的な客船で台湾を観光に訪れる人の数は昨年延べ63万人だった。5年後には延べ130万人を目指す。

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