2024/12/27

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台湾海峡両岸結ぶ海底ケーブル「金厦ケーブル」敷設完了

2012/08/22
「金厦ケーブル」の敷設完了を祝う竣工式に出席した交通部の毛治国部長(左から3人目)と通信各社の代表ら。(中央社)

台湾と中国大陸を結ぶ初めての海底通信ケーブル「金厦ケーブル」はこのほど敷設を完了し、21日に離島の金門島と中国大陸のアモイで竣工式が行われた。このケーブルは中華電信と、中国大陸の3大通信キャリア、中国電信(チャイナ・テレコム)、中国聯合通信(チャイナ・ユニコム)、中国移動通信(チャイナ・モバイル)が共同で敷設した。敷設には中華電信の出資額約1億台湾元(約2億6,456万日本円)を含め、約2億台湾元(約5億2,912万日本円)が投じられた。今年10月の国家通訊伝播委員会(NCC)による審査での承認を待って、正式利用が開始される。

交通部の毛治国部長は、ケーブルの敷設完了にあたり、「1989年の台湾海峡両岸間の直通電話開通から16年を経て、ようやく初めての海底ケーブルの敷設が完了したことは、極めて意義深い」と述べた。さらに、馬祖と中国大陸の間でもう1本の海底ケーブルの敷設を検討したいとの考えを示した。

中華電信は、「政府のデジタルコンバージェンス発展政策に歩調を合わせ、光ケーブルによるブロードバンドネットワーク建設を加速している」と説明。同時に、国際間の海底ケーブル敷設に取り組んでおり、「金厦ケーブル」はこの中でも重要なものであるとともに、両岸で最も短いケーブルで、米国や東南アジアの通信事業者に向け、中国大陸への近道として提供することもできると同社は表明した。

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