台湾海峡両岸の海難救助機関は30日午前10時30分から、金門島と中国大陸の福建省アモイ市との間の海域で、「2012年海峡両岸海上合同捜索救助訓練」を行う。両岸合同による今回の海難救助訓練を通じ、双方の海難捜索・救助のリソースを統合、ともに台湾海峡の海上航行の安全と海洋環境を守り、地域的な捜索・救助の協力メカニズムの構築を目指す。
今回の訓練は台湾側の行政院海岸巡防署が主催。「革新」と「実務」という要素を取り入れながら、「航空機が海面に着水した際の避難訓練」、「緊急事件における両岸間の調査・通報」、「水中での救助活動」といった訓練を展開する。このほど、初めて海岸巡防署の巡視船が観閲船として出動、米国や日本などと同様に国際的な慣例にのっとった海難救助訓練となる。訓練のテーマは「捜索救助の協力を強化・平和な海峡を共に構築・両岸の三通を保護・両岸の互利互恵を共に創造」。両岸直航便が遭遇する可能性のある海上での突発的な事故を想定し、海上での人命救助と船舶による消防活動などの、捜索・救助訓練を行う。同時に、危険に直面した際の、両岸間の情報連絡体制および緊急対応メカニズムを点検する。