原子力施設の安全および防災についての総点検の措置を検証し、人々の防災意識を高めると同時に情報公開を強化するため、行政院原子力委員会は、4日、5日、12日に原子力防災訓練の実施を行うと発表した。
この防災訓練は、日本の福島第一原子力発電所で起きた事故をモデルに、台湾の第一原子力発電所の地理的な特徴を考慮に入れながら行われる。仮に北部の山間部で天候の急変により数日間連続で豪雨が発生、引き続き台風が大雨と土石流をもたらし、第一原発の予備電源システムが故障、原子力事故を引き起こし、深刻な複合災害が起こったとの場面を設定する。
今回の訓練の主な特徴は、「国内の原子力施設の安全防災に関する総点検を受けた改善の成果を検証するとともに、新たに増設した対策設備を紹介」、「原子力発電施設隔絶処置作業の訓練」、「初の海と空での放射線量測定作業訓練」、「大規模な避難と避難先配置訓練」、「国際機関と台湾海峡両岸間の事故通報訓練」などとなっている。