行政院出入国及び移民署は9月3日より、台湾に住む外国人で複数回再入国許可を持つ人、及び長期居留権を有する中国大陸籍配偶者(台湾の人と結婚して台湾に居住する中国大陸籍の人)、香港・マカオ籍の人にも、「自動査験通関系統(自動出入国審査システム:E-GATEシステム)」への登録と使用を可能にした。対象となる人は20万人あまりとされる。
内政部は今年元日に「E-GATEシステム」をスタートさせた。同システムは主に旅行者の顔の特徴で本人かどうかを識別、さらに人差し指の指紋を確認して出入国させるもので、台湾に住む海外籍の人で条件を満たす人が同システムを使用する場合は事前登録が必要。
条件を満たす外国人が登録する際にはパスポート、ICチップを搭載した居留証の提示が必要。中国大陸籍配偶者及び香港・マカオ籍の人は、パスポートと「台湾地区出入境許可証」を提示する必要がある。また、いずれも顔写真の撮影と指紋の登録に同意せねばならない。
登録完了後、出入国審査ではICチップを搭載した居留証(中国大陸籍配偶者及び香港・マカオ籍の人は「台湾地区出入境許可証」)を自分で自動出入国審査ゲートの前の判読機の上に置くことで一つ目のゲートが開いて顔識別システムに進むことになる。音声ガイドに沿って画面を直視し、識別されれば二つ目のゲートが開く。最も早い場合はわずか11秒で出入国手続きが完了する。
移民署では現在、台北市サービスステーション、台北松山空港、台湾桃園国際空港第二ターミナル、高雄国際空港、離島の金門県水頭港の5ヶ所で登録を受け付けている。