行政院による「全国民健康クラウド」の先導計画が17日にスタートした。行政院衛生署がマイクロソフトと協力し、クラウドコンピューティングを利用したプラットフォームで個人の電子カルテと健康データを統合する。今年年末には、どこで診察を受けても統一された資料が呼び出せるようになる。中期的には医療資源の重複と浪費を減らし、長期的には医療材料と情報に関連する企業間の健康クラウドチェーン確立を目指す。
「全国民健康クラウド」先導計画は、マイクロソフトのハイブリッド・クラウド・プラットフォームを用いて、健康と医療、保険などの関連団体が所有する個人の健康履歴を統合するもの。末端の衛生所、診療所、各レベルの病院のすべてが、個人の健康履歴のカバー範囲となる。将来、利用者はすべての携帯端末で、入り口となるポータルサイトで個人のアカウントナンバーを打ち込むだけで、プライバシーが高度に保護されたクラウドネットワークにアクセスしてデータのやり取りと管理、共有が出来るようになる。