国家の安全保障、外交、台湾海峡両岸政策を担当する政府上層部の大幅な人事異動が19日に発表された。林永楽駐EU(欧州連合)代表(大使に相当)が外交部長に、袁健生駐米代表(大使に相当)が国家安全会議の秘書長に就任する。行政院大陸委員会の頼幸媛主任委員は、駐WTO(世界貿易機関)大使に転任。後任は国家安全会議で諮問委員を務めている王郁琦氏。
また、台湾の対中国大陸窓口機関・財団法人海峡交流基金会の江丙坤董事長(会長)が勇退。後任には与党・国民党の林中森秘書長が内定した。楊進添外交部長は総統府の秘書長に転任。国民党で秘書長を務めた、金溥聡氏が駐米代表となる。総統府の秘書長を務めている曾永権氏は国民党の秘書長に。
今回の人事では、馬英九総統が、二国間、地域的、多角的な国際関係のいずれもきわめて重視し、具体的な成果に期待していることが示されたかたち。