世界の汚職や腐敗を監視するNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」が5日発表した、2012年の「腐敗認識指数(CPI)」によると、台湾の「清潔度(最高100ポイント)」は61ポイントだった。東アジアではシンガポール(87ポイント)、香港(76ポイント)、日本(74ポイント)に次いで4位。韓国は56ポイントだった。
「トランスペアレンシー・インターナショナル」の東アジア・南アジア地域の廖燃高級主任によると、今年の統計調査と計算方法は100点制を用いており、これまでの10ポイント制に比較し、よりきめ細かく正確に各国のポイントの変化を反映することができるという。
新たな制度ではランキングよりも、信頼度の幅を重視する。つまり、同じ国の中で、それぞれが感じる印象の最高と最悪の幅が重要で、台湾は最低54ポイント、最高67ポイントと、その差は少ない。
今年は176カ国・地域についてのランキングが発表された。ポイントが高かったのはデンマーク、フィンランド、ニュージーランドですべて90ポイントだった。
「トランスペアレンシー・インターナショナル」は1995年から腐敗認識指数の発表を始めた。ランキングで格付けされるためには、いかなる国でも、アジア開発銀行や、国際経営開発研究所(IMD)、世界経済フォーラム(WEF)、英エコノミスト・インテリジェンス・ユニット、世界銀行など、独立した調査機関3つ以上の調査を受ける必要がある。