行政院は1日、政府は引き続き「多方面と同時に接触、締結交渉は一つずつ」との原則に基づき、国交を正式に樹立していない貿易パートナー国との経済協力協定を着実に推進していく方針を示した。
行政院によると現在、シンガポールとの間で「台湾・シンガポール経済パートナーシップ協定(ASTEP)」締結に向けた交渉が順調に進んでいる。ニュージーランドとは2012年5月18日に共同で経済協力協定(ECA)の実現可能性に関する研究が完了したと発表、正式に交渉に入った。インドやインドネシア、マレーシアといった国々の間では、ECA締結の実現可能性の研究をシンクタンクに委託して進めている。イスラエルは2013年までに自由貿易協定(FTA)作業チームを設立することに同意し、今後のFTA実現可能性の研究開始に向け有利な進展がみられた。
なお、馬英九総統は1日午前、「奮起して行動し、未来を変えよう」と題し、中華民国102(2013)年元旦の祝辞を発表した。続いて、行政院の陳冲院長が関連省庁を召集し、2013年の行政院施政方針についての検討会議を行った。