内政部警政署(警察庁に相当)は17日、タイの国家警察庁と「国際的な経済及び関連犯罪共同撲滅協定」を締結した。中華民国(台湾)とタイの警察が公式に協定を交わすのは初めて。今後、国境を超えた組織的な犯罪撲滅の面で、台湾とタイの警察当局はマネーロンダリングや詐欺の犯罪グループの摘発に共同で取り組む他、人身売買や不法移民(入国)の防止を強めることになる。
警政署では、国境を越えた組織的な犯罪取締りの強化により、2009年8月からこれまでに、タイと協力して行った台湾海峡両岸電信詐欺サーバー事件の摘発で32事件を解決、417人を逮捕したと説明。また、台湾、中国大陸、香港・マカオの「両岸三地」に跨る麻薬密輸事件、タイで展開する台湾企業関係者の誘拐事件など重大な刑事犯罪を解決したという。