行政院は先ごろ、経済部に「安全検査チーム」設置を指示、経済部は第一、第二、第三原子力発電所からそれぞれ30年近い経験を持つベテラン職員45人を派遣させ、さらにアメリカのゼネラル・エレクトリック社の外国人顧問12人を加えて同チームを立ち上げた。このチームは建設中の第四原子力発電所に対する安全検査をやり直すことになっており、江宜樺行政院長は17日、第四原発を視察、「第四原発安全検査計画」報告を聴取すると共に、「安全性が確保できなければ第四原発はありえない」との立場を強調した。
台湾電力株式会社は、第四原発の安全検査を5月からスタートし、まずはシステムに関する書類の検査、実地検査、関連問題の整理を行うと説明。そして6月からはシステムに対するテストが重点となり、三段階のテストを通じて、「安全な停止機能」、「安全な注水と冷却機能」、「密閉機能」、「重要な発電機能」の四大安全性検査を実施する。
この他、台湾電力では「世界原子力発電事業者協会(WANO)」に専門家チーム派遣を要請、台湾での技術サポート(TSM)や稼動前の同業者評価(PSUR)を行う。行政院原子力委員会も、「アメリカ原子力規制委員会(NRC)」の専門家を招いて合同視察を行い、法律に合致し、安全面が確保されたと確認されてはじめて燃料棒を装填、「安全第一」を前提にして第四原発を稼動する考え。