中華民国(台湾)とフィリピンは19日、台北市内で、「駐フィリピン台北経済文化弁事処とマニラ経済文化弁事処による刑事司法共助協定」に署名した。外交部は、同協定は中華民国が東南アジアの国と結ぶ初の刑事司法共助協定だとしている。駐フィリピン台北経済文化弁事処とマニラ経済文化弁事処は双方の大使館に相当する。
外交部では、2011年2月にフィリピンが、電話を使った詐欺事件で逮捕した中華民国籍の容疑者を中国大陸に引き渡した問題が起きてから両国は同協定締結への話し合いを進めてきたと説明。法務部では、同協定の締結は中華民国にとって、司法共助請求の確実な執行を実現すると同時に、フィリピンとの経済貿易及びその他の領域での協力関係をいっそう広げるものだとしている。