交通部観光局の最新統計によると、今年(2013年)第1四半期に中華民国(台湾)を訪れた海外籍旅行者の数は前年同期比で10.7%増加、出国者数は前年同期比で5.7%増加した。日本からの旅行者数は前年同期比で4.6%減少する一方、台湾から日本を訪れた人は41.9%の大幅増となった。
2013年第1四半期に台湾にやってきた旅行者は延べ185万8000人に達し、そのうち中国大陸からの人が22.2%増の延べ68万1000人で最多(36.6%)だった。平均で一日に延べ7565人がやってきたことに。次いで日本人の延べ36万2000人(19.5%)。前年比では4.6%の減少で、主には円安が台湾への旅行意欲に影響したものと考えられる。海外からの旅行者を目的別に見た場合、「観光」が延べ125万2000人で67.4%を占めた。
第1四半期の出国者数は延べ253万5000人で、そのうち中国大陸に向かった人が延べ71万4000人(28.2%)と最も多かった。しかし、前年比では4.1%の減少、香港(5.9%増)とマカオ(1.3%増)を加えても0.1%の減。日本に渡航した人は延べ45万2000人で、前年同期比41.9%の大幅増に。これは為替レートの面で相対的に有利になったことが原因。また、タイに向かった人は前年比で96.5%と激増したが、これは比較基準が非常に低かったため。昨年の第1四半期は2010年10月にタイで起きた大洪水の影響があった。
なお、行政院主計総処が30日に発表した統計によると、今年第1四半期の経済成長率(速報値)は1.54%(前年同期比)で、季節調整済みの前四半期比はマイナス0.81%だった。年率換算ではマイナス3.21%となる。