2024/12/27

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政治

「『二つの中国』『一中一台』『台湾独立』推進せず」馬総統

2013/04/30
「辜汪会談20周年記念会」で、馬英九総統(中央右)は辜振甫氏と汪道涵氏の遺族及び当時の関係者たちに敬意を。(中央社)

馬英九総統は29日、政府の対中国大陸政策はあくまで中華民国の憲法の枠組みの下で進められるとし、「『二つの中国』、『一中一台(一つの中国・一つの台湾)』、『台湾独立』は推進しない」と述べた。

馬総統は29日、台湾の対中国大陸窓口機関の「海峡交流基金会」が主催した「辜汪会談20周年記念会」に出席。馬総統は、1992年11月に台湾海峡両岸が「『一つの中国』の解釈は各自が表明する」ことで合意した「92年コンセンサス」は、1993年4月にシンガポールで「辜汪会談」が実現する基礎となり、この会談は、「交渉で敵意を取り除き、話し合いで対立に代える」歴史的な新局面を切り開いたと説明した。「辜汪会談」とは、「海峡交流基金会」の当時のトップ、辜振甫董事長(会長)と、中国大陸の対台湾窓口機関の「海峡両岸関係協会」の当時のトップ、汪道涵会長が行った会談。

馬総統は、実務的な話し合いと、「同意できる点を探り、立場の異なる部分は先送りすること」こそ「辜汪会談」が両岸関係にもたらした最高の贈り物だとした上で、「92年コンセンサス」が無かったならば「辜汪会談」も無かったのであり、今後も「92年コンセンサス」と「『一つの中国』の解釈は各自が表明する」を基礎に、両岸の平和と繁栄を引き続き促進していくと強調した。

馬総統は、今後の目標は「両岸交流の拡大」、「両岸双方の窓口機関による事務所の相互設置」、「『台湾地区および大陸地区人民関係条例(両岸人民関係条例)』の全面的な見直し」だと指摘すると共に、年末までには「両岸サービス貿易協議(協定)」と「商品貿易協議(協定)」を結べるよう希望。馬総統はそして、両岸間自由貿易の目標実現は、台湾の競争力向上に大きく役立ち、さらには両岸の若者を早くから交流させ、平和の発展に向けての長期的な基礎を築くことにもつながると期待した。

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