財団法人資訊工業策進会(資策会、III=トリプルアイ)は4月30日、今後のテクノロジーの発展動向に対応するため、積極的に研究に注力する6分野を発表した。企業向けクラウドコンピューティングシステム、情報セキュリティ、スマート・グリーンエネルギー、ビッグデータ分析、モノのインターネット(IoT、Internet of Things)、スマートライフといった6つの核心技術。
資策会は、クラウドコンピューティング分野について、今年からは一歩踏み込んで、台湾企業が本格的にビジネスに応用できるよう支援するとしている。情報セキュリティについては、台湾初、世界で21番目に米非営利団体MITRE社による「OVAL準拠宣言(OVAL Adoption)」の国際認証を受けた情報セキュリティ製品を開発している。OVALはコンピュータのセキュリティ設定状態を検査するための仕様。
このほか資策会は、モバイルデータ通信量の成長に合わせ、国内でネットワーク通信設備関連企業と協力し、トラフィックの混雑の問題解決に取り組んでいると表明した。また、ビッグデータについて、「BIG(ビジネス、インフラ、政府)」への応用を軸に、ビッグデータ分析技術およびスマートシステムサービスなどの開発を進めていると説明した。