2024/12/27

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「台湾北部で大地震発生の確率は低い」国科会

2013/05/02
行政院国家科学委員会(国科会)は1日、台湾の地殻構造と造山プロセスに関する研究の成果を発表した。(921台湾中部大地震インターネット博物館サイトより)

行政院国家科学委員会(国科会)は1日、台湾の地殻構造と造山プロセスに関する研究「台湾地球力学国際協力計画(TAIGER)」と「台湾海峡横断震度測定実験(ATSEE)」の成果を発表した。

この研究によると、桃園以北の台湾北部の地殻の厚さは30キロメートルで、山の地底の厚さである「山の根」が無く、安定的な地殻を呈していることが分かった。台北や北海岸地域(原子力発電所3カ所の所在地)を含むこの地域では、主な造山プロセスは完了し、地殻変動の度合いは台湾全土で最も小さいことも明らかになった。

一方、台北翡翠ダム管理局(新北市)は1日、同ダムの集水域と北部の第1、第2、第4原子力発電所の距離はそれぞれ、37キロメートル(km)、26km、9kmであり、いずれの原発が重大な放射能漏れ事故を起こした場合でも、集水域が影響を受けるとの見通しを示した。このため、翡翠ダムでは環境放射線自動観測ステーションを建設し、放射性核種測定分析システムを整備、全天候型かつリアルタイムで、ダムを取り巻く環境が放射能汚染の影響を受けていないかを観測することができ、迅速に翡翠ダムの水のサンプルを採取して放射性核種の濃度を測ることができると説明した。

同ダムではまた、放射能漏れ事故に対応できる対処メカニズムを毎年の防災訓練のメニューに取り入れており、台湾でも数少ない原子力事故の対応体制を備えたダムとなっている。

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