2024/12/27

Taiwan Today

経済

台湾の漫画2作品、日本の国際漫画賞で入賞

2013/05/14
日本の外務省が主催する「第6回国際漫画賞」で入賞した常勝さん(左)と日本の交流協会台北事務所の樽井澄夫代表(右)。(文化部の台湾漫画情報ネットより)

台湾の漫画家、常勝さんとAKRUさんが、それぞれオリジナル作品『OLDMAN奥徳曼(オールドマン)』と『北城百画帖』で、日本の外務省が主催する「第6回国際漫画賞」の入賞に選ばれた。先ごろ台北市内で、日本側から賞状の伝達が行われた。台湾から同賞への入賞は今回で3年連続となる。

常勝さんの『OLDMAN』のストーリーは、17世紀の初め、ある女王が統治する大地で繰り広げられる。女王には後継ぎとなる子どもがいなかったため、平民の孤児を引き取って育てていた。これによって、平民でも女王に選ばれて貴族となり、女王が年老いたときに継承権を得て、君主となることができると国中に証明する意図があった。しかし、長い年月が流れ、地下牢に囚われた老人が、女王の不老の秘密を握り、ここから脱獄を決心するという内容。

AKRUさんの作品『北城百画帖』は、1935年の台湾博覧会の時代が背景となっている。作品は「当時の台湾社会におけるロマン満載の綿密な歴史背景に、幻想的なファンタジーを構築し進行していく、高い画力と構図によって彩られた百花繚乱の絵巻物(日本の文化庁による作品紹介)」と評され、行政院新聞局(当時、担当部門は現在、省庁再編で文化部に組み入れらている)の「金漫奨」などを受賞。日本の文化庁の2011年第15回メディア芸術祭大賞審査委員会漫画部門の推薦作品にも挙がった。

台湾の作品は昨年の第5回に、Coryさんの『許個願吧!大喜(Make A Wish! Da Xi、願って!大喜)』が初めて優秀賞を受賞、林亭威さんは『夢境地(Dream Land)』で入賞した。その前年の第4回には、張放之さんの『北極小熊Q(The little polar bear)』と、葉羽桐さんの『多情剣(The passionate sword)』が入賞作品に選ばれた。

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