馬英九総統は16日、「2013年世界国際法学会アジア太平洋フォーラム」に出席した際、台湾海峡両岸関係は国と国との関係にあらず、一種の特殊な関係にあり、両岸間に国際法上の承認問題は存在しないとの見方を示した。馬総統はしかし、互いに統治権を否定すれば交流は不可能になるとして、「主権は互いに認めないが、統治権は否定しない」という主張で両岸の関係に向き合う必要性を指摘した。
馬総統は、この主張は両岸の現状を最も如実に表し、説明するものであるばかりでなく、双方の敵意を消し去り、主権争いを棚上げして両岸関係を発展させる理想的な方法であると述べた。そして、今後も「双方の窓口機関による事務所相互設置」や「台湾地区および大陸地区人民関係条例(両岸人民関係条例)の全面的な見直し」などを通じて交流の拡大と深化を図り、両岸の平和と繁栄、発展の目標を達成する考えを示した。