台湾の漁船「廣大興28号」がフィリピン公船の銃撃を受けた事件に関し、中華民国(台湾)とフィリピンの双方は、調査で協力することで合意した。双方から派遣する調査チームがそれぞれ27日、相手国に向け出発した。
法務部の説明によると、フィリピン側は、台湾側の調査チームが銃撃を行った公船に乗り込むこと、銃および事件当時の映像を調査することに同意し、また事故に関係した職員の事情聴取と、文書記録や航行記録の調査に協力することを認めた。
このほか、フィリピン側が求める調査事項に関し法務部は、犠牲者の遺体を調べるとの項目について、中華民国と法制度が異なることおよび遺族が反対、当惑していると説明。その他に関しては双方で討議しながら、司法共助依頼書で確認した内容について進めていくと表明した。