行政院大陸委員会(陸委会)は4日、「天安門事件」から24年となるにあたって声明を発表した。陸委会は、「天安門事件」について改めて反省することは中国大陸における改革の深化を示す重要な指標であり、中国大陸は前向きかつ素直な態度で、同事件の歴史的事実と、その中国大陸における改革の進展に対するプラスの意義を直視すべきだと述べた。
陸委会は、中国大陸は当時の民主化運動参与者とその家族に対して人道的な扱いをすることから始め、事件の傷口を癒すための誠意を示すよう呼びかけると共に、政治体制の改革、人権の促進と保障などの面でも画期的な決意を示すことで人々の幸福を促すよう訴えた。
さらに陸委会は、過去5年余り、台湾海峡両岸双方は交流と対話に努め、両岸の人々の幸福と人権保障は両岸関係が互いに影響し合い、発展していく上での重要な部分であることを示してきたと強調。陸委会はその上で、これらを基礎に、双方は互いに協力し、高めあっていくべきであり、また、交流と対話のプロセスにおいて各種改革面で互いの多元的な価値を共有しながら、両岸の公民社会の前向きな発展を促し、さらには相互信頼と互恵の関係を深めていくべきだと主張した。