台湾中部、南投県仁愛郷で2日に発生した今年最大規模の地震について、経済部中央地質調査所は、発生直後から南投地域の広い範囲で全地球測位システム(GPS)により地表面移動量の計測を進めるとともに、余震に関する観測データを収集、分析を進め、1カ月以内に地質調査報告をまとめるとしている。
同時に中央研究院の地球科学研究所は、今回の地震発生メカニズムの解明に取り組んでいる。これまでの成果で、この地震は逆断層によって引き起こされたことが明らかとなっている。地震発生メカニズムの解明とは、地震活動が起こっているときに、地震観測スポットで観測された地震波の資料から、断層の幾何学的な構造を推測するもの。
2日午後1時43分に南投県仁愛郷で発生したマグニチュード(M)6.3の地震は、震源の深さ10キロメートル、最大震度は雲林県草嶺の震度6で、中部の多くの地域で震度5が観測された。