2024/12/26

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波動型熱伝導現象を台湾大が発見、教科書定説を書き換え

2013/07/08
国立台湾大学物性物理科学センターの蕭子綱研究助手はこのほど、半導体ナノ材料のSiGeナノワイヤー上において、これまで見られなかった「波動型」の熱伝導現象を発見した。(国立台湾大学物性物理科学センターサイトより)

国立台湾大学(台北市)物性物理科学センターの蕭子綱研究助手はこのほど、半導体ナノ材料のSiGe(シリコンゲルマニウム)ナノワイヤー上において、これまで見られなかった「波動型」の熱伝導現象を発見した。今回発見された現象は、損失もなく衝突もなく、教科書にこれまで記述されてきた「熱は拡散する」という定説を書き換えるもの。研究成果は国際学術誌「ネイチャーナノテクノロジー」の7月最新号に掲載された。

物性物理学センターによると、蕭助手による実験では、一般の室温のもとで、熱が「SiGeナノワイヤー」上を伝わるとき、波動性の熱伝導現象が8マイクロメートル持続することが観測された。これはダイヤモンドの10倍の長さにあたり、損失も衝突もない波動現象だった。この発見により、将来的に電子部品の設計が大きく革新される可能性もある。

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