経済部は9日、同部が支援する科学専門研究開発チームが、「技術革新のアカデミー賞」として知られる、アメリカの「R&D 100 アワード」で、今年は6項目の大賞を獲得したと明らかにした。財団法人工業技術研究院が3項目、財団法人資訊工業策進会が2項目、財団法人金属工業研究発展センターが1項目で大賞を受賞。
工業技術研究院が受賞したのは、頭にかぶる形のディスプレイ装置のAir Touch技術と高齢化に対応して開発した磁力適正化モーター。そして、二酸化炭素をほぼ排出しないアルコール異性体生産技術。この技術では従来の発酵理論における炭素の転換率上限67%を94%まで引き上げることに成功している。
資訊工業策進会が受賞した技術は、CraneAbideコンテナ埠頭調達技術で、この技術によって台北港の作業効率を50%引き上げた。もう一つの技術は、Wi-Fi では通信距離が短く、障害物に弱い欠点を解消した、BestLink無線専用ネットワーク行動監視制御システム。金属工業研究発展センターが受賞したのは精密薄型モーター。体積は現在市場で流通する物のわずか25%ながら出力は従来の物の1.875倍に達する。アジアで最も小型で薄いモーターだという。