中華民国（台湾）とニュージーランドの間の経済協力協定（Agreement between New Zealand and the Separate Customs Territory of Taiwan, Penghu, Kinmen, and Matsu on Economic Cooperation、ANZTEC）が10日午後（台北時間）、正式に調印された。これは台湾が先進国と結んだ初めての自由貿易協定（FTA）で、非国交国との間でも初めてのものとなった。
ANZTECは25章から成り、協力項目として物品貿易や原産地規則、税関手続きとその協力、サービス貿易、投資、政府調達、紛争解決、貿易の技術的障害、衛生検査と動植物の防疫・検疫、電子商取引、競争政策、知的財産権、労働者、環境、先住民、映画・テレビ作品の共同制作、といった内容を含む。
経済部はANZTECについて、発効から12年間で、国内総生産（GDP）を3億300万米ドル押し上げるとの予測を示している。また、生産額は356億2,600万台湾元（約1,193億2,000万日本円）、就業人数は延べ6,256人それぞれ増加すると見込む。