国防部の軍事演習「漢光29号コンピューター補佐指揮所演習」が15日から行われる。同部によると、この演習は地域情勢と前線の敵の脅威を組み合わせた、「政軍兵推(行政と国防省庁による合同演習計画)」での地域内衝突の想定を発展させたもので、敵軍の軍備現代化のトレンドや合同封鎖の実施、武力攻撃、上陸作戦といった対台湾戦術の運用に対応することが目的となっている。
国防部はこの演習について、2017年の中国大陸の軍事力に基づいた上で、仮想敵軍が不意に突撃、全面的に侵犯してきた事態を想定すると説明した。国防大学が攻撃軍を編成し、防衛軍は連続5日間昼夜にわたってコンピューターを通じ、作戦を練る。
国防部によると、中華民国軍は「精鋭化」の組織改革と、最新式の武器編成、未来志向の軍構築という発展の方向性に基づき、収集した情報を整理し重点項目32点を定め、自由統裁の手法により、コンピューター作戦システムで敵軍の対台湾攻撃行動をシミュレーションする。防衛軍の対抗演習の作戦実施状況と合わせ、段階的な検討と系統的な再編、進捗の分析といったプロセスを通じ、訓練状況を見渡しつつ繰り返し幹部の指揮・参謀作業を検討するものである。