馬英九総統は16日、中華民国(台湾)とニュージーランドとの間で結ばれた経済協力協定、「ANZTEC」の調印祝賀レセプションに出席した。馬総統は、ANZTECについて、数多くの「初」の内容が盛り込まれたとともに、現在世界貿易機関(WTO)が規定する以上の内容を指す「WTOプラス」の重要な手本となったと述べた。
台湾とニュージーランドの代表(大使)は10日、ANZTECに署名した。馬総統は祝賀レセプションのあいさつで、この協定はさまざまな記録を塗り替えたと述べた。馬総統は、「まず、ニュージーランドは台湾と経済協力協定を交わした初めての先進国であり、非国交国であり、南半球の国である。次に、この協定は、環境保護および持続可能な発展に関する132項目など、WTOの基準を超える内容『WTOプラス』を盛り込んでおり、世界でも前例は少ない。また、オープンスカイ(航空自由化)や映像作品制作、先住民での協力を定めた章など画期的な内容も含まれ、極めて独創的である。さらに同協定は、3年前に中国大陸と結んだ『台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)』以来、正式な国交を持たない経済体と結んだ初めての協定となった」と表明した。