第一原子力発電所(台湾北部・新北市石門区)における使用済み燃料の乾式貯蔵施設について、台湾電力株式会社は26日、乾式貯蔵施設は世界で26年以上の使用実績があり、安全性が証明されている他、現在各国に123ヶ所設けられていると説明した。台湾電力によると、台湾における乾式貯蔵施設にはアメリカの原子力規制委員会(NRC)の認可しているコンクリートキャスク貯蔵システムを導入している他、よりハイレベルな安全設計を行っており、放射線量の限度は中華民国(台湾)並びにアメリカの法規が定める基準の1/5と低く設定されているという。
台湾電力では、第一原発の乾式貯蔵施設計画は地質調査と分析アセスメントをすでにパスし、流れ盤(地層の傾斜が地形の傾斜と同一方向にある傾斜地)には属さないことが確認済みだとした上で、傾斜地には地盤補強工事を行い、多くの監視設備も設置、さらには人による定期的な目視検査、並びにネットワークを通した24時間体制での監視によって傾斜地の安全性を確保すると説明した。また、貯蔵施設の山側には緩衝区を設けているので土砂で埋もれるようなこともないという。