行政院農業委員会(農委会)は30日、先ごろ発表された、台湾南東部・台東県で人をかんだジャコウネズミは狂犬病に感染していたことが確認されたと明らかにした。農委会では、齧歯類(ネズミ類)もしくは食虫目の動物が狂犬病に感染した例は「意外な感染」に属し、世界でもジャコウネズミが狂犬病に感染したケースは報告されていないと説明した。
農委会によると、学者たちは、ジャコウネズミのような小型哺乳類は体が小さいため、感染後は短期間のうちに発症して死ぬ他、食物連鎖の下部に位置するため、これらの動物による狂犬病の伝染は目立つほどではないとしながらも、人々はネズミ対策をしっかり行うべきだと呼びかけている。
農委会では、すでに行っている、犬、コウモリ及び食肉目の野生動物に対する監視を、感染が確認された地域のジャコウネズミに広げるとしている。