2024/12/27

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政治

「狂犬病対策チーム」、「中央感染状況指揮センター」に格上げ

2013/08/02
政府は狂犬病に対する警戒レベルを上げ、従来の「狂犬病防止省庁横断作業チーム」を「狂犬病中央感染状況指揮センター」に格上げして対応することに。(中央社)

狂犬病の感染状況監視と各対策の推進をまとめて行うため、従来の「狂犬病防止省庁横断作業チーム」が1日、「狂犬病中央感染状況指揮センター」に格上げされた。

7月16日に狂犬病の最初のケースが確認され、政府はただちに「狂犬病防止省庁横断作業チーム」を設置していた。江宜樺行政院長は1日、行政院農業委員会の把握する監視データを根拠に、台湾中部の南投県、南西部の雲林県、南東部の台東県、中部の台中市、南部の台南市、高雄市の一部郷・鎮・市で、動物の狂犬病感染例が確認されていると指摘。感染していたのはイタチアナグマが21例、ジャコウネズミが1例で、狂犬病の動物への感染は地区と動物の種類のいずれにおいても拡大の形跡がある。

江行政院長はさらに、狂犬病の感染例は今のところ野生動物に限られているが、感染拡大の形跡を軽視してはならないとし、現段階では動物感染を抑え込み、各種の感染防止策を強化することが最優先課題であるとの見方を示した。

ヒトの感染リスクを下げるため、衛生福利部疾病管制署では以下の予防措置を呼びかけている。まず、動物にかまれることを避けるため、野生動物を見ても触れたりからかったりしないこと、病気にかかっている野生動物やその死骸は拾わず、各地の動物防疫機関に知らせるか、農業委員会のホットライン(0800-761-590)に電話で通報すること。次に、動物にかまれた場合は、冷静さを保ち、動物の特徴をしっかり確認すること、ただちにせっけんと大量の清浄水で傷口を15分間洗い、さらにヨウ素もしくは濃度70%のアルコールで消毒すること、出来る限り早く診察を受け、ワクチンの接種が必要かどうかを判断してもらうこと、そして、可能ならば人をかんだ動物を捕獲して10日間観察すること。ただ、動物が凶暴ならば捕獲しようとしてはならない。最後に、かまれた後に診察を受ける場合は、ヒト用の狂犬病ワクチンを備えている病院を訪れること。

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