行政院研究発展考核委員会(研考会)は先ごろ、iTaiwan無線インターネットサービスについて、今年5月21日に海外からの旅行者に無料で開放して以来、5万人以上が使用申請したと明らかにした。ツアー全員で一括申請することも可能で、一日の申請者数最高記録は1500人に達した。iTaiwan無線インターネットサービスは2011年10月7日にスタートして以来、今年7月末には使用者数が延べ2300万人を突破し、台湾の総人口をも上回った。
研考会の資料によると、iTaiwanで標高の最も高いホットポイントは、台湾中部にある合歓山の宿泊施設「松雪楼」で3150メートル。最東端は台湾南東部の離島、蘭嶼の郵便局。最西端は台湾海峡で中国大陸に近い金門県の金門列嶼郵便局。最南端は屏東県墾丁の鵝鑾鼻(ガランビ)公園。最北端は離島、連江県馬祖の東引ツーリストセンター。
研考会では、本国人と海外からやってきた旅行者はいずれも、iTaiwanのアカウントを作成するだけで4500ヶ所を超える中央政府機関のiTaiwanホットポイントで無線インターネットが利用できる他、同じアカウントで、「台北市公共無料無線ネットワーク(TPE-Free)」や「新北市無線ネットワーク(New Taipei)」、「台南市政府(Tainan-WiFi)」など、全国の自治体が設ける無線ネットワークを利用できる。中央政府と地方自治体の無線インターネットのホットポイントは1万2000ヶ所以上。
研考会は、人々が空港、高速道路のサービスエリア、鉄道駅、郵便局及び各地の観光スポットでiTaiwanを積極的に利用するよう呼びかけ、さらに旅行アプリの検索サービスなども組み合わせれば、旅の間に遭遇するさまざまな問題の解決に役立つと話している。また、各地にある公営の芸術文化施設でもiTaiwan無線ネットワークを利用でき、施設でのQRコードやアプリを用いることで、ネット上でガイドを見ることも可能だという。