「ワイルドライフ」をテーマにしたアジア太平洋地域最大の映像作品の祭典、「第11回世界自然・野生生物映像祭(ジャパン・ワイルドライフ・フィルム・フェスティバル2013)」で、台湾から出品された『森の怪鳥 カザノワシ(原題・山林魅影─林鵰)』がアジア・オセアニア奨励賞に輝いた。
この作品は、カザノワシを18年もの期間にわたり追ったドキュメンタリーフィルムで、カザノワシの生態の謎を明らかにし、映像祭に応募のあった39カ国の303作品からノミネート、自然・野生動物界のオスカーとも言われる同賞の受賞を果たした。
『森の怪鳥 カザノワシ』は、行政院農業委員会林業試験所福山研究センターと、社団法人台湾猛禽研究会の共同制作で2011年12月に完成、43分の作品。フィルムでは天然林を住みかとする絶滅危惧種のカザノワシの繁殖や獲物探し、生きる上で直面する試練などをつぶさに記録している。
同作品はまた、2012年8月には国内の公的機関による出版物の最高栄誉、「第4回国家出版賞」の優等賞も受賞している。林業試験所のウェブサイトの動画・音声コーナー(中国語)で観賞することができる。