2024/12/27

Taiwan Today

経済

関税・港湾・貿易シングルウインドウが正式スタート

2013/08/20
財政部関務署は19日、「関税・港湾・貿易(CPT)シングルウインドウ(Customs-Port-Trade Single Window)」を正式にスタートした。(財政部関務署の関税・港湾・貿易シングルウインドウサイトより)

財政部関務署は19日、「関税・港湾・貿易(CPT)シングルウインドウ(Customs-Port-Trade Single Window)」を正式にスタートした。開設式典で同署は、今後貿易に携わる事業者が、一つの窓口で一度に通関と検査の申告を終えることができるようになるとともに、システムも自動的に申告内容を識別し、審査を担当する各主務機関に振り分けて送信することになると説明した。同時に、業者もリアルタイムで申告手続きの処理状況を確認することができる。このほか、貨物の保管や通関の貨物出入り、港湾・空港の発着状況について、情報がシングルウインドウに集約され、業者が一度の検索で貨物の運送状態を把握することができる。さらに、業者が設定をカスタマイズすることで、特定の項目(貨物通過など)についてプッシュ通知を受け取るなど、最新動向をリアルタイムで把握することができる。

関務署によると、CPTシングルウィンドウ計画は、通関と検査、港湾管理などを担当する政府機関と、民間企業の専門技量を合わせ、世界基準に合致するレベルのシングルウインドウを共同で構築する内容となっている。国際間の情報交換のための作業環境を整備し、繁雑だったこれまでの税関申告手続きを簡素化、貨物の通関のスピードアップと事業者の貿易コスト削減を実現する。毎年、政府と企業で合わせて15億8,000万台湾元(約51億4,640万日本円)のコスト削減が見込まれる。

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