2024/12/26

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経済

違法合成添加物対策に新たな兵器、現場で直ちに検出

2013/09/05
国立中山大学化学学科の謝建台教授(写真)率いる研究チームは、さまざまな食品に含まれる違法な合成添加物を検出できる「携帯質量分析計」を開発した。(中央社)

台湾南部、高雄市に位置する国立中山大学化学学科の謝建台教授率いる研究チームはこのほど、「携帯質量分析計」を開発した。この計器は、その場において、わずか数秒から数十秒という極めて短い時間で、さまざまな食品に含まれる違法な合成添加物を検出することができる。この研究成果は、米国と台湾で発明特許を申請している。

謝教授の実験室はこれまで、質量分析計を3種類開発、食品の中に含まれるメラミン、可塑剤、マレイン酸、残留農薬、トリクロサン、防腐剤などを速やかに検出することができる。現在、現場に赴いて直ちに検出作業を行うことができる車載式の計器の開発計画を進めている。

質量分析計の応用範囲は、食品の安全から、環境汚染物質の測定、税関検査、麻薬撲滅、テロリズム対策、戦場における生物化学兵器の検出、化学物質による災害の防災などまで極めて広い。これは、これら課題がすべて化学分析機器の迅速な検出能力にかかっているためである。

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