世界経済フォーラム(WEF)が4日発表した2013~2014年版の世界競争力ランキングで、中華民国(台湾)は評価対象の世界148カ国・地域のうち12位だった。前回からは1ランクの前進で、評価は5.29ポイントだった。
台湾のポイントは2010年以降、4年連続で上昇、WEFは台湾について「過去5年の実績は十分安定し、力強さも持続している」と評価した。
指標の大分類を見ると、「イノベーションと洗練度」は世界9位で5ランク前進、同項目は世界での順位が最も高く前進幅も最多だった。「基礎要件」は世界16位で1ランク前進、「効率性強化」は15位で3ランク後退した。
中小分類では、「イノベーション能力」は強く、8位で6ランク前進、東アジアでは日本に次いで2位だった。「健康と初等教育」は高評価で4ランク前進の11位、「インフラ」は3ランク前進の14位、「財貨(物)市場の効率性」も高評価で1ランク前進の7位だった。
「マクロ経済環境」は32位で4ランク後退、うち「財政赤字」(9ランク前進の91位)と「債務」(6ランク前進の69位)は改善の余地がある。また、「労働市場の効率性」は33位で11ランク後退、主に「賃金決定の柔軟性」(6ランク後退の31位)と「解雇コスト」(4ランク後退の105位)といった項目で大きく順位を落とした、または後れを取っていることが原因。一方で、雇用主にとっての「労働者の雇用と解雇の柔軟性」(31ランク前進の55位)が大幅に前進した。