国際的な学術組織、第三世界科学アカデミー（The Academy of Sciences for the Developing World、TWAS）はこのほど、新たなフェローとアソシエート・フェローを発表、中央研究院の院士である台湾の研究者4人がフェローに選出された。また、このほか台湾の研究者4人がTWASの賞を受賞した。
このほどTWASフェローに選出された中央研究院の院士は、鄭淑珍院士と謝道時院士（構造細胞分子生物学）、劉紹臣院士（天文学・宇宙および地球科学）、李世昌院士（物理学）。
TWAS賞を受賞したのは、中央研究院分子生物研究所特別研究員の林淑端教授（生物科学）、行政院国家科学委員会の副主任委員で国立台湾大学化学学科の牟中原教授（化学）、同大学医学部付属病院の肝炎研究センター主任の張美恵特別教授（医学）。また、同大学物理学科の蔡政達准教授は40歳以下の研究者として優れた学術的成果を挙げたことで、TWAS若手研究者賞を受賞した。
第三世界科学アカデミーは、開発途上国の科学の研究や開発・応用に貢献することを主旨として1983年に創設された。90カ国の1,000人余りの院士クラスの研究者がメンバーとなっている。第24回総会は1日から4日までアルゼンチンのブエノスアイレスで開催。