財政部が7日に発表した通関輸出入統計では、9月は中華民国(台湾)の主要な市場への輸出が減少したことが示された。特に日本向け輸出は16億6000万米ドルで、前年同月比で10.9%減少した。しかし、欧州向け輸出は23億7000万米ドルで前年同期比で4.5%増えた。欧州向け輸出が前年比で増えるのは3ヶ月連続。
比較の対象となる昨年のレベルが高いこと、そして世界の主要市場の需要が予想を下回ったことから、中華民国の今年9月の貿易総額は481億5000万米ドルと、前年同期比で4.1%の減少に。そのうち輸出は252億5000万米ドルで、9月としては2012年の271億6000万米ドルに次いで過去2番目に多かったが、輸入は229億米ドルで0.7%減った。
今年1月から9月までの貿易総額は4285億6000万米ドルで、前年同期比で0.3%の増加。輸出は2266億4000万米ドルで1.3%増えた。輸入は2019億2000万ドルで0.9%減。輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は247億2000万米ドルで、前年比で23.9%増えた。