ロンドン金属取引所(LME)は11日の年次総会で、中華民国(台湾)の高雄港が今年6月17日にLMEのアジアにおける9番目、世界では37番目の受渡港になったと正式に宣言した。
LMEは世界最大の非鉄金属(銅、アルミ、鉛、亜鉛、ニッケル、アルミ合金など)専門の取引市場で、高雄港は台湾、中国大陸、香港で唯一のLME受渡港。
台湾港務株式会社高雄支店によると、LMEの受渡港になることは外国の倉庫業者の進出を助ける他、従来のようにシンガポールやマレーシアに貨物を運ぶ必要が無くなることから、台湾の業者にも利益をもたらし、中国大陸南部の業者を引き付けられると見られている。また、金属貨物の受け取りまでの時間が3ヶ月から6ヶ月短くなり、先物や融資、保険などの産業にも寄与することが考えられる。