国立故宮博物院は16日、来年、日本で開催する「国立故宮博物院 神品至宝展」では、「翠玉白菜」を東京で、「肉形石」は九州でそれぞれ2週間展示すると発表した。同博物院の国際交流20年の歴史において、「異例中の異例」となる。
故宮博物院は2014年、日本の東京と九州で「神品至宝展」を開催し、書画、織物と刺繍、陶磁器、青銅器、玉器、漆器、文具と玩具、古書などの収蔵品合計231点を展示する。来年6月24日から9月15日まで東京国立博物館で、10月7日から11月30日までは九州国立博物館。
「翠玉白菜」と「肉形石」の他、「神品至宝展」では、故宮博物院が一回の展示を40日間以内に制限している、唐の時代の韓幹の「牧馬図」、孫過庭の「書譜」、宋の時代の蘇東坡の「黄州寒食詩巻」、馬遠の「華燈侍宴図」、馬麟の「静聴松風図」など唐と宋の時代の貴重な書画を展示する。また、陶磁器の逸品、北宋汝窯の「青瓷花式温碗」なども展示する。
日本側でも台湾での大規模な展覧会を計画しており、「日本美術之最:東京・九州国立博物館精品展」を2016年10月に台湾中南部・嘉義県の故宮博物院南院で開催する予定。日本の国宝や重要文化財68点を含む150点が台湾で展示される。東京国立博物館の「孔雀明王像」、「観楓図屏風」、「檜図屏風」、「八橋蒔絵螺鈿硯箱」は、貸し出されたことの無い「門外不出」の国宝だという。