行政院(内閣)の江宜樺院長(首相)は17日の行政院会(閣議)で、行政院金融監督管理委員会(金管会)が、銀行の国際的な監督管理協力強化と規制緩和手続き、国際人材の育成、海外事業データベース構築のための措置を策定し、台湾の銀行がアジアで事業展開するのを支援するとの方針を示した。向こう3~5年に台湾の銀行1~2行をアジア地域の指標的な銀行とすることを目指す。
金管会はこれに関し、先ごろ中央銀行と銀行公会(同業組合)、および現時点で海外に支店や子会社を持つ台湾の銀行18行から広く意見を聴取した。今後「台湾に深く根差し、アジアに展開」を軸に、「段階的な発展および多元的な同時進行」を戦略に、「監督管理協力と困難の排除」、「規制緩和と手続きの簡素化」、「資本の充実と人材の蓄積」、「資料収集とデータベースの整備」の4つの推進措置をとり、ワンストップサービス窓口を設置、業者がアジア市場で事業展開するのをサポートする。
金管会は、過去3年間で政府は台湾の銀行による海外拠点47拠点の新設を支援していると表明した。うちアジアは41拠点となっている。