財団法人資訊工業策進会(資策会、III=トリプルアイ)は21日、米国東部時間18日に、世界最大のスタートアップ(起業)支援機関、米マスチャレンジ社と協力覚書を締結したと発表した。資策会の龔仁文副執行長と、マスチャレンジのパートナーシップ担当シニアディレクター、スコット・ベイリー氏が双方を代表して署名した。
資策会によると、双方は国際的な起業・イノベーションのネットワークづくりを推進すると同時に、米国市場への進出意欲のある台湾の新進ベンチャー企業が、現地のインキュベーターの起業リソースを利用できるよう支援する。
資策会はまた、今後は「プラグ・アンド・プレイ」、「ロケットスペース」といったインキュベーターとも協力覚書を締結し、事業のソフトランディングを目指す戦略協力メカニズムを推進し、世界的な起業とイノベーションのネットワークづくりを支援すると表明した。
資策会は2008年から、米グルーポンに買収・合併された「地図日記(AltasPost)」や、先ごろプルーフポイントに2,500万米ドルという高額で買収・合併された「阿碼科技(Armorize Technologies)」、500スタートアップスが110万米ドルを投資する「Cubie Messenger」、米クアルコムが100万米ドルを投資する「盈科泛利(Accuvally)」、日本のNECが500万米ドルを投資する「愛評網(iPeen)」など新進ベンチャー企業100社以上を育成し、起業や投資に投じられた金額は累計23億台湾元(約77億日本円)超となっている。