「台比漁業会談」が21日と22日に台北市内で行われ、中華民国(台湾)の王楽生駐フィリピン大使とマニラ経済文化弁事処のAmadeo R. Perez Jr.理事主席(フィリピンの対台湾窓口機関のトップ)がそれぞれの代表団の団長を務めた。会談では複数の重要な進展があった。
まず、今年6月14日の台比双方の会談で得られた、「武力と暴力の使用の回避」、「海上における互いの法執行手続きの共有」、「緊急通報体制の整備」、「迅速な釈放メカニズム」などの合意が確実に実行されているかどうかを確認した。フィリピン側によると、前回の会談の結論に基づき、関連法令をすでに改正済みで、「武力と暴力の使用の回避」については、海上での法執行者には、生命の安全が脅かされた場合に限って武力行使を認めることにする。
また、「台比漁業紛争法執行連絡メカニズム」及び「台比漁船緊急通報及び迅速な釈放プロセス」を築いた。このメカニズムとプロセスは、台比双方が設ける緊急ホットラインと共に即日発効となり、今後、双方の公船が海上で法律を執行する際はこのメカニズムを遵守することとなった。
さらに、漁業協力での「技術作業チーム」を立ち上げ、漁業資源管理や保護、操業範囲など、漁業協力に関する議題について話し合っていくことで合意した。