行政院農業委員会(農水省に相当)林務局は22日、「台湾十大地形」及び「県・市代表地形」投票活動の結果を発表した。「十大地形」は台湾北部・新北市の野柳がトップ。2位以下は、台湾中部・南投県の「玉山主峰」、「日月潭」、新北市の「金瓜石」、台湾北東部・宜蘭県の「亀山島」、台湾南部・高雄市の「月世界泥岩悪地」、台湾中部・台中市の「雪山圏谷」、台湾東部・花蓮県の「清水断崖」、台湾北西部・苗栗県の「苗栗三義火炎山自然保留区」、台湾北西部・新竹県の「大、小覇尖山」と続く。
また、「県・市代表地形」は20ヶ所を選出。これらは、「和平島-八斗子(台湾北部・基隆市)」、「七星山(台湾北部・台北市)」、「野柳(新北市)」、「桃園台北藻礁海岸(台湾北西部・桃園県)」、「大、小覇山」、「苗栗三義火炎山自然保留区」、「雪山圏谷」、「八卦山(八卦台地)(台湾中西部・彰化県)」、「玉山主峰」、「草嶺山崩(台湾南西部・雲林県)」、「達娜伊谷古土石流と折り重なった地層(台湾中南部・嘉義県)」、「台南洲潟海岸(台湾南西部・台南市)」、「月世界泥岩悪地」、「墾丁森林レジャーエリア(台湾南部・屏東県)」、「亀山島」、「清水断崖」、「利吉悪地(台湾南東部・台東県)」、「桶盤嶼柱状玄武岩(離島・澎湖県)」、「古寧頭(離島・金門県)」、「一線天と烈女義坑(離島・連江県)」。
国立台湾大学(台北市)、国立高雄師範大学(高雄市)、国立東華大学(花蓮県)は2009年から林務局の委託を受けて研究グループを組織、台湾全土の地形に全面的な調査を実施、4年間の調査を経て341ヶ所の地形をまとめた。
今回の「十大地形投票活動」は、専門家がこれら景勝地から91ヶ所を候補として選び、8月15日から9月15日までインターネットによる投票を実施。その後、9月27日に専門家による審査会議を開催した。
大学、専科学校(日本の高専に近い教育機関)の地質や地理の専門家及び学者12人が、これら地形を「科学研究の価値」、「地質か地形現象、あるいは同地に起きた出来事の台湾に対する重要性」、「地形の希少性と独特性」、「多様性」、「教育及びレジャーの価値」の5項目から評定し、その評定を50%、インターネット投票の結果を50%として最終的な「台湾十大地形」と「県・市代表地形」を決定した。その結果、専門家たちによる評定とインターネット投票のいずれにおいても、「女王頭キノコ状岩」の地形を特色とし、高い多様性を持つ「野柳」が最高ポイントを獲得、「十大地形」のトップとなった。
林務局によるウェブサイト「自然保育網」(http://conservation.forest.gov.tw)、あるいは「台湾地景保育網」(http://140.112.64.54)で、341ヶ所の地形の情報をさらに詳しく知ることができる。